ストレスチェックの外部委託費用の相場はいくら?
内訳・比較・見積もりの落とし穴
ストレスチェックの外部委託を検討して見積もりを取ると、サービスによって金額の書き方がバラバラで比較に困る——そんな声をよく聞きます。この記事では、実施方法別の費用相場を早見表にまとめたうえで、費用の内訳と委託先の選び方、そして見積書だけでは見えない“隠れコスト”を整理します。読み終わる頃には、自社にとっての適正価格を自分で判断できるようになります。
結論: 実施方法別の費用相場
まず全体感です。金額はいずれも一般的な目安で、対象人数・オプションによって変動します。急いでいる方は、下の早見表だけでも把握できます。
| 実施方法 | 1人あたりの目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 紙(マークシート)で外部委託 | 500〜1,000円程度/回 | 単価は安く見えるが、配布・回収・督促の事務負担が大きい |
| Web受検で外部委託 | 数百円程度/回 | 集計・結果通知が自動。督促もシステム化しやすい |
| クラウド型(年額制) | 年300〜600円程度/人 | 実施だけでなく集団分析・報告書作成・面接指導管理まで一体 |
| 自社実施(実施者を社内確保) | 外部費用は小さいが人件費大 | 調査票・集計・秘密保持の体制構築が必要。50人規模では非現実的なことが多い |
比較のコツは、単価ではなく「1年間の総額 ÷ 従業員数」で見ることです。最低料金・初期費用・オプションを含めた総額で並べると、サービス間の差が正しく見えます。
外部委託費用の内訳——見積もりに並ぶ項目
ストレスチェックの費用は、大きく次の要素でできています。
- 受検の仕組み — 調査票(Webまたは紙)の提供、配布・回収、自動集計
- 実施者の体制 — 法令上必要な実施者(医師・保健師等)の関与。外部サービスでは料金に含まれることが多い
- 結果通知 — 本人への結果のフィードバック(Web通知または封書)
- 高ストレス者への面接指導 — 申出者への医師面接。多くのサービスで別料金(顧問産業医の契約範囲か、スポットで1件1〜3万円程度が目安)
- 集団分析 — 部署別の傾向分析。標準搭載のサービスと有料オプションのサービスがある
- 労基署報告の支援 — 様式6号の2の作成に必要な数値の集計
紙・Web・クラウド型の比較
| 紙 | Web(単発) | クラウド型(年額) | |
|---|---|---|---|
| 見かけの単価 | △ 中 | ○ 安い | ○ 安い |
| 担当者の事務負担 | × 大(配布・回収・封入) | ○ 小 | ◎ 最小(督促も自動) |
| 集団分析・経年比較 | △ 集計に時間がかかる | ○ 実施分は自動 | ◎ 経年で自動蓄積 |
| 面接指導の管理 | × 手作業 | △ サービスによる | ◎ 申出〜記録まで一体 |
| 向いている会社 | PCを使わない現場が大半 | とにかく今年の実施だけ | 毎年の運用をラクにしたい |
スマホ受検に対応したサービスであれば、製造・物流など「全員にPCがない」職場でもWeb実施は可能です。紙を選ぶ理由は年々小さくなっています。
委託先の選び方——見積もりを比べる7つのポイント
複数のサービスから見積もりを取ったとき、金額の書き方が揃っていないと比較になりません。次の7点を同じ条件に揃えてから並べてください。
| 確認するポイント | なぜ見るのか |
|---|---|
| 総額で提示されているか | 単価だけの提示は比較できません。「1年間の総額 ÷ 従業員数」に直して並べます。 |
| 最低料金の有無と金額 | 50人前後の会社では、単価より最低料金のほうが総額を決めます。 |
| 集団分析が標準か、オプションか | 職場改善に使うなら実質必須です。別料金なら総額に足して比較します。 |
| 労基署報告(様式6号の2)の数値集計 | 受検者数・面接指導実施数などを手集計するかどうかで、担当者の負担が変わります。 |
| 面接指導の扱い | 含まれるのか、スポット別料金か。顧問産業医の契約範囲で足りるかもあわせて確認します。 |
| 未受検者への督促の仕組み | 自動リマインドがないと、受検率を上げる作業がそのまま人件費になります。 |
| 翌年へのデータ引き継ぎ | 経年比較ができないと、職場改善の効果が測れません。単発の委託では引き継げないことがあります。 |
相見積もりを取るときは、この7点を書いた同じ質問文を各社に送ると、返ってくる見積もりが比較できる形に揃います。
外部委託の見積もりで見落としがちな“隠れコスト”5つ
- 最低実施料金 — 「1人300円」でも最低料金が数万円に設定されていることが多く、少人数の会社では実質単価が上がります。
- 初期費用・アカウント設定費 — 初年度だけかかる費用。見積書の欄外に小さく書かれていることがあります。
- 集団分析がオプション扱い — 職場改善に使うなら実質必須の機能。別料金なら総額に足して比較を。
- 面接指導の費用 — 高ストレス者から申出が出た場合の医師面接。スポット依頼は1件1〜3万円程度が目安です。
- 担当者の人件費 — 紙の配布・回収・未受検者への督促・保管。見積書には載りませんが、実は一番大きなコストになりがちです。
費用を抑える3つの方法
- Web実施に切り替える — 単価だけでなく、事務の人件費が大きく下がります。
- 助成金を使う — 商工会議所・事業協同組合など事業主団体を経由する場合、「団体経由産業保健活動推進助成金」(活動費用の5分の4・上限100万円※令和7年度)の対象になる場合があります。
- 50人未満なら地域産業保健センター(地さんぽ) — 高ストレス者の面接指導などを無料で支援してもらえます。2028年の義務化拡大に備える小規模事業場の強い味方です。
参考: Good Day Check の料金
当社のストレスチェッククラウド「Good Day Check」は、隠れコストが嫌いなので、次のとおり全部込みの一律価格にしています。
| 料金 | 事業場50人未満は2028年3月末まで無料。50人以上は 年 ¥400/人(最低 ¥20,000/年・税別) |
|---|---|
| 初期費用 | なし |
| 含まれるもの | Web受検(スマホ対応)/集団分析(n≥10)/労基署報告(様式6号の2)の数値集計/本人への結果通知/面接指導の申出管理・帳票 |
| 面接指導の医師 | ソフトウェアには含まれません(顧問産業医の先生とそのまま運用可。実施体制のご相談も可能です) |
事業場の人数が50人未満なら、2028年3月末まで費用はかかりません(紙の受検を含みます)。50人以上の事業場は、たとえば60人で年間 ¥24,000(1人あたり400円)。集団分析も報告書の数値集計も込みなので、この記事で挙げた“隠れコスト”はありません。
よくある質問
外部委託の費用はいくらくらいですか?
産業医による面接指導の費用は含まれますか?
助成金は使えますか?
従業員50人未満でも費用はかかりますか?
契約期間の縛りや、途中解約の違約金はありますか?
相見積もりでは、どこを比べればよいですか?
紙とWebでは、どちらが安いですか?
50人未満なら、2028年3月末まで無料。
Good Day Check は、Web受検から集団分析・労基署報告・面接指導の管理まですべて込み。事業場50人未満なら2028年3月末まで無料(50人以上は年¥400/人)。
初期費用なし。Good Day 未契約でも単品でご利用いただけます。
あわせて読みたい: ストレスチェック義務化は2028年4月から50人未満も対象に / 様式6号の2の書き方・提出方法 / 高ストレス者から面談の申出がないとき / 実施者は誰がなれる? / 実施時期と年間スケジュール
出典・参考: 厚生労働省「ストレスチェック制度導入マニュアル」/労働者健康安全機構「団体経由産業保健活動推進助成金」令和7年度手引/地域産業保健センターの支援内容。本記事の相場は一般的な目安であり、個別のサービス・契約条件により異なります。公開日時点の情報にもとづきます。